足を伸ばして身長を伸ばす

従来の日本人の体型といえば「胴長・短足で身長も低い」というのが一般的でした。

日本人は足が短く身長が低い、このイメージは、実は今でも世間に何となく残っていて、そういった体型のことを「日本人体型」などと表現しているのを見聞きすることも時々あります。

たしかに欧米人と比較して、足が短くスタイルが悪い、背が低いというのは、一昔前は多くの日本人に当てはまっていたことです。








しかし、最近の若い世代では「テレビや雑誌などを見ていると、日本人体型」の日本人を探す方が難しいのではないでしょうか?俳優や女優、モデルやタレントの方々は、皆とても足が長くてスタイルがよく、身長も高い人が多いですよね。

芸能人というのはスタイルが良いことも含めて注目された、言わば少数派なので参考にならない、と思われる方もいるかと思いますが、例えば一般の高校生などが街頭インタビューを受けている場面を見てみても、手足の長い若者が多いですよね?








1945年の20歳日本人の平均身長は、男性が165センチ、女性が153センチです。

現在はというと、20代の日本人の平均身長は、男性がおよそ171センチ、女性がおよそ158センチです。

日本人の平均身長は、戦後飛躍的に伸びました。

身長がだけではなく体型そのものが変わり、以前のように、胴が長く足が短いというのは、今や日本人の多くに当てはまる特徴ではなくなってきて、欧米人体型に近づいてきているようです。








そろそろ今年も、フィギュアスケートがシーズンインしますね。

最近特に注目の高い、フィギュアスケートの選手を例に挙げて見てみましょう。

バンクーバーオリンピック女子シングル銀メダリストの浅田真央さんは、身長163センチです。

彼女はとてもスタイルが良く、他の選手と比べてみても少しも引けを取らないですよね。

スラリとした長い足は目を見張るほどです。








男性のフィギュアスケート選手では、バンクーバーオリンピック男子シングル銅メダリストの高橋大輔さんは、身長165センチ。

男性にしては小柄な体型ですね。

長身の海外選手とオリンピックの表彰台で並んだ高橋選手の姿は、小柄な印象はありましたが「スタイルが悪い」「胴長・短足の日本人体型だ」と思う人は、ほとんどいないのではないでしょうか。

それよりも、身長は低いが、バランスのとれたきれいな体型をしていると感じた人の方が多いのではないでしょうか?








どうして日本人の「短足」体型が、昔ほど目立たなくなってきたのか?要因の一つと言われるのが、「ちゃぶ台文化」から「テーブル文化」への移行です。

戦後、欧米の文化が一般にますます浸透し、人々の暮らしは日増しに変化していきました。

ちゃぶ台を囲んで床に正座をする生活から、欧米風に椅子とテーブルでの生活へと移行していきました。

「ちゃぶ台文化」から「テーブル文化」へ移行することによって「短足」でなくなるのは、正座は股関節やひざ関節への負担が大きく、足の骨が伸びるのを妨げるため、短足になり、身長も伸びにくかったと推測されます。

現在では、リビングにはソファが置いてある家庭や、ダイニングテーブルで食事をするという家族が主流になってきていますね。

そうした生活習慣の変化が、日本人の体型を変えていったと考えられています。








日本人の体型が欧米化し、全体的に変化してきているとはいっても「身長が低い」、「足が短い」、という悩みを持つ人はまだまだたくさんいます。

かつては少数派の「日本人離れした」体型だったものが、現在ではスタンダードになり、「手の届かない理想」が「身近な理想」となったため、足を伸ばしたい、身長を伸ばしたいと切に願う人は昔より増えていると思うのです。

むしろ、長身でスタイルの良い人が増えれば増えるほど、悩みを抱く人も増えるかもしれません。








とはいえ、足を伸ばすとか身長を伸ばすということを実現するのは、一筋縄ではいきません。

努力をすれば必ず達成できるというものではないですし、努力をしても効果をほとんど実感できないということもあり得ます。

足を伸ばす方法や身長を伸ばす方法は世間にたくさん出回っていますが、万人が成功する方法は残念ながらありません。

また、それらの行為にはかなりの費用がかかることもあるため、試す際には慎重に選びたいものです。