成長ホルモン注射治療の問題点

先ほどもお話ししたように、成長ホルモン分泌不全性低身長症、ターナー症候群、プラダー・ウィリー症候群、慢性腎不全による低身長症、軟骨異栄養症、SGA性低身長症、これら6疾患には、成長ホルモンの皮下注射による治療が有効です。

しかし、この成長ホルモン注射にはいくつかの問題点があります。








これによる最も重大な問題は、費用の問題です。

医学的に低身長症と認められれば健康保険が適用されますが、その場合の負担額だけでもかなりの高額です。

成長ホルモンはとても高価で、通常は月に30万円〜40万円という費用がかかります。








治療費の助成が受けられる場合というのがあります。

条件を満たして「小児慢性特定疾患」に認定された場合は助成金の対象となります。

その場合、家庭の所得によって自己負担額が異なってきますので、よく確認してから治療を決めるようにしましょう。








小児慢性特定疾患の認定を受ける条件として、治療開始時点で身長が−2.5SD以下でなければ認定が受けられません。

さらに、治療を続けて一定の身長(男子156.4センチ、女子145.4センチ)に到達した場合には、認定が終了してしまい、助成が打ち切られてしまいます。

金銭的不安はどうしても付きまといますので、十分理解した上で注射治療をはじめてください。








また、毎日注射を打つという治療は、肉体的にも精神的にもかなりの苦痛を伴う場合があり、ホルモン注射の問題点のひとつです。

費用の問題はたしかに大きいですが、子供にとっては、精神的苦痛を強いられる方が大きな問題かもしれませんね。