身長を伸ばすための栄養素といってまず思いつくのが「カルシウム」ですよね。
牛乳にはカルシウムが豊富に含まれているので昔からよく「牛乳を飲むと背が伸びる」と言われています。
骨の材料になるのがカルシウムです。
骨が伸びることによって身長が伸びます。
その骨の成長にはカルシウムが必要不可欠であるため、身長が伸びるためにもまたカルシウムが必要であり、このカルシウムが不足することは、身長の伸びを阻害する重要な要因の一つと考えられています。
しかし、日本人のカルシウム摂取量は世界的にみるとかなり少なく、必要摂取量に足りていません。
この原因として考えられるのは、まず日本人は乳製品を食べる習慣が欧米人と比較して極端に少ないということです。
欧米人はカルシウムを豊富に含む牛乳やバター、チーズやヨーグルトなどをよく食べます。
日本人は魚を多く食べますが、実は魚に含まれるカルシウムは身体に吸収されにくいという欠点があります。
反対に、乳製品とくに牛乳のカルシウムは吸収されやすい性質を持っているのです。
また土壌も問題で、火山灰からできた日本の土壌にはカルシウムやマグネシウムなどのアルカリ土があまり含まれないため、カルシウム含有量が農作物や水に少ないこともカルシウム不足の一因と考えられています。