イリザロフ法とはどんな技術?

骨の成長が止まった大人でも、ほぼ100%身長を伸ばすことができる技術、それがイリザロフ法です。

ここでは、イリザロフ法で身長が伸びるメカニズムについて説明したいと思います。








イリザロフ法は、別名「骨延長術」といい、骨折が治癒するときのメカニズムを利用した技術です。

骨折の治療は、まず折れた骨を強くくっつけて固定します。

そうしていると、くっつけた部分に「仮骨」と呼ばれる柔らかい骨が自然に作られます。

そのまま強くくっつけていると、仮骨が普通の骨へと変化し、骨折が治ります。








イリザロフ法(骨延長術)は、わざと骨折状態を作り出すため、まず脚の骨を切断する手術を行います。

そして、くっつけた骨の間に仮骨ができたところで、そのままくっつけておかずにわざと引き離します。

そうすると、引き離された隙間を埋めようと、仮骨がどんどん作られていきます。

そして、適当な長さになったところで固定して骨化させます。








つまり、手術によって骨を切断した後、仮骨ができる→引き離す→仮骨ができる→引き離すという、繰り返し作業を行うことで、骨が伸びていくのです。

骨端線で軟骨層が増殖することによって、子供の骨が伸びるメカニズムによく似ていますね。

とても大掛かりな手術になりますが、少なくとも理論上は、脚の骨を伸ばしたいだけ伸ばすことができるので、身長を伸ばしたいだけ伸ばせるということになります。