成長曲線-幼児の成長を見守るためには

「赤ちゃん」が成長して「子供」になると、行動範囲が広がってきて、子供の成長についての発見や心配事も増えてきますよね。

とくに、幼稚園や保育園に通い始めて、同じ学年の子供たちに囲まれて過ごすようになると、「あれ?うちの子、お友達よりも小さいかしら?」と気が付くことがあります。

また、行動面でも他の子は難なくできていることが、我が子にはできないといったことも、度々起こってきます。

それでひどく心配になって、慌てて小児科に相談する親御さんもいるようです。








しかし、幼児期というのは、乳児期ほどではないにしても、幼児期の1年というのは、とても大きな差で、まだまだ身体の成長具合に個人差が大きい時期です。

さらに、同じ学年といっても、4月生まれの子供もいれば、翌年3月生まれの子供もいて、約1年近い差があるわけです。

身体の大きさや運動能力に違いがあっても、何ら不思議はありません。

私は早生まれの2月生まれなのですが、小学校1年生くらいまでは、身体もかなり小さい方でしたし、周りの子が難なくこなしているお遊戯なども、私は上手にできないということが時々ありました。








幼児期に身長が低いからといって、将来も小柄とは限りません。

幼児期に周囲より小さい子でも、大人になったら長身になることもありますし、反対に、幼児期には身体が大きい方だったのに、大人になったら小柄な体型になっていたというケースもあります。

幼児期の身体の大小というのは、最終的な体型を決定するものではないので、それほど神経質に考える必要はないでしょう。








ただ、幼児期は正常に成長しているか、何らかの成長障害などが起きていないかという点については、きちんと注意しておかなければなりません。

注意深く成長を観察しておくと、低身長症など早期発見できる時期でもあるからです。

お子さんの成長具合を、幼稚園や保育園の同学年のお友達との比較ではなく、正確に判断する方法が、「成長曲線」を活用するというものです。








成長曲線とは、横軸を年齢、縦軸を身長などの調べたいデータとしてグラフに記すものです。

たとえば、3歳6ヶ月の子供の場合は、横軸の3歳と4歳の真ん中の位置に、測定した身長の値のところに点を打ちます。

測定の頻度は、乳児期は月齢ごとに記入できるようになっていますが、幼児期であれば、半年に一度くらいのペースで十分です。

測定したら、前述の要領で点を打っていき、前回分の点と今回分の点を結ぶようにします。

すると、通常であれば、年齢が上がるほどに右上がりのカーブを描く曲線が出来上がっていくと思います。








成長曲線のシートは、申し出れば小児科などで配布してくれるところもありますし、インターネットでもダウンロードできます。

また、母子健康手帳の中にも、「乳幼児身体発育曲線」というページが設けられています。

これらのシートの中には、基準となる線があらかじめ記されていて、お子さんの身体の大きさの水準がわかり大変便利です。

また低身長症のめやすとなるラインも基準線を見ればすぐにわかります。








成長曲線を作成しておくと、成長に関する心配事や悩み事を、医療機関や地域の育児センターなどで相談をする際にも役立ちます。

場合によっては、最初から「成長曲線を見せてください」と切り出されることもあるようです。

成長曲線は低身長症の診断などにも欠かせません。

さらにこれまでの成長を見ることのできる重要なデータでもあります。



また、成長のあゆみを見た目でぱっととらえることができるので、専門知識などがなくても、順調な成長をしているかどうかを見て取ることができます。

よって、何か異常がある場合に保護者の方でも気付きやすく、早期発見につながるというメリットもあります。