伸び盛りの中学生の身長

中学生というと、身体的にも精神的にも大きな変化をする時期です。

多くの子がこの時期に思春期を迎え、劇的に身長UPしたり、二次性徴が現れて身体つきが変わったり、反抗期を迎えたり、人間の一生の中でも、本当に成長著しい時期です。

私も中学生の時、自分でもびっくりするほど身長が伸びて、入学時に買ってもらった制服が、卒業する頃にはすっかり小さくなっていって入らなかったのを思い出します。








思春期を迎えた後の3〜4年というのは、急激に身長が伸びる時期で、男子で平均25cm、女子で平均20cmほど伸びると言われており、この驚異的な成長は、「成長スパート」と呼ばれます。

成長スパートが起こるのは、思春期に入ると同時に、骨の成長の加速が一気にすすむからです。

そして、これまでにない速度で急激に成長した後、ある程度のところで骨は成熟して、それ以上伸びなくなり、事実上「成長期」が終了します。








骨の成熟についてもう少し詳しくお話しましょう。

子供の骨には、骨の端の方に「骨端線」という柔らかい部分があります。

この部分に成長ホルモンが作用することで、骨端線にいる軟骨芽細胞という細胞が増殖・成長して、骨端線部分が膨張します。

結果、骨が伸びきて同時に身長が伸びるという仕組みになっています。

ところが、思春期に入り、骨が急激に成長、成熟して大人の骨になると、この骨端線部分が堅い骨へと変化して、膨張することができなくなります。

これを、「骨端線が閉じる」といいます。








思春期の到来は、「これから成長スパートが始まりたくさん伸びる時期ですよ。

背を高くするチャンスです!」という合図でもあり、「けどあと数年たつと、身長がストップして伸びなくなりますよ!」という警鐘でもあります。

思春期を迎えた後数年の間というのは、身長を伸ばすための最大のチャンスであり、ラストチャンスでもあるのです。

よって、この時期をどう過ごすかによって、たぶん一生付き合っていく最終身長の高低に大きな影響を与えることになります。








さて、最近の子供たちは、昔の子供たちよりも思春期を迎えるのが早いです。

一般的に、男子だと中学生くらい、女子だと小学校高学年くらいから、思春期を迎える子が多いようです。

よって、中学生という時期は、男子も女子もズバリ成長スパート期にあたるという子が多く、各々の特徴ある成長模様を見せてくれます。

これまで小柄だった子が急に伸びて周囲の友達をぐんぐん追い越したり、反対に、これまで身体の大きかった子が伸び悩んで真ん中くらいになった…というのも、よくある話です。








ところが、みなさんご存知の通り、中学生というのは、成長期であるとともに、精神的に非常にデリケートな時期でもあるため、身体の成長について悩みを抱く中学生も非常に多いようです。

身長の高い低いはもちろん、身体の成長のペースは個人差があって当然のものなのですが、当事者である子供自身は、なかなかそのように客観的に考えられるものではありません。








さらに、身長を伸ばすためには、睡眠や運動、食事などの良質な生活習慣をしっかりと身につけ整えることが理想なのですが、中学生は何かと多忙な上、子供自身の自我も強くなる時期であり、大きく生活が乱れがちです。

心身ともに目覚ましく成長する時期であるとはいえ、一人で自分自身をきちんとコントロールして毎日規則正しい生活を送ることは、まだ皆無と言わざるを得ないでしょう。








中学生の身長は伸び盛り。

そして、成長のラストスパートでもあります。

思春期を迎えた子供は、時に親や周囲の大人に反抗することもあると思いますが、心も体も大きく変化するこの時期こそ、周囲の大人もしっかりとサポートをして、存分に成長できる環境を整えることが大切です。

怒鳴り散らし、力で子供を抑え付けるとか従わせるというやり方ではなく、子供が自発的に取り組めるような導き方ができると素晴らしいですね。