背はなぜ伸びなくなる?

人間の身長は、ある時期が来ると成長がストップしてしまい、伸びなくなります。

身長が伸びなくなる時期は人によって違いますが、男子は18〜19歳頃、女子は15〜16歳頃に成長が止まる人が多いようです。

では、なぜ身長は伸びなくなるのでしょうか?その秘密を解き明かすには、身長が伸びるメカニズムについてお話する必要があります。








身長が伸びるということは、骨が伸びるということです。

骨の成長の始まりは、脳下垂体から「成長ホルモン」が分泌されることからです。

成長ホルモンは肝臓に作用して、「IGF-1」という物質を分泌させます。

そして、IGF−1は「骨端線」という部分に作用します。








骨端線とは、骨の両端にある柔らかい骨(骨端軟骨)で構成される組織です。

ここには「軟骨芽細胞」という細胞が居て、IGF-1の作用を受けると、軟骨芽細胞が増殖し、成長を始めます。

軟骨芽細胞が増殖・成長すると、新しい骨が作られ骨端線部分が膨張して、骨が伸びていきます。

これが、身長が伸びるメカニズムです。








しかし、骨の成長が進み成熟してくると、骨端線は堅い普通の骨へと変化していきます。

骨端線はいつまでも存在するものではないのです。

これを、「骨端線が閉じる」と言います。

成長期を終えた大人の骨には、骨端線がありませんので、いくら成長ホルモンの分泌を促したところで骨が成長することができないのです。