骨端軟骨があれば身長はどこまでも伸びる?

人間は、50センチ前後の身長でこの世に生を受け、10数年かけて1メートル以上も身長を伸ばします。

この成長を、私たちはごく当たり前のものとして受け入れていますが、よくよく考えてみると、とても不思議だと思いませんか?人間の身長は、一体なぜ、どうやって伸びるのでしょうか?普段私たちの目には見えない、身体の中の不思議な世界を覗いて見ましょう。








人間の身体は皮膚で覆われていて、肉眼で中身を見ることはできませんが、外から触ると、肉や骨の感触を感じることができます。

さて、この骨ですが、人間の頭から足の先まで存在し、人間の身体の基礎を固めています。



実はこの骨の長さこそが、身長の高さを決めるもので、骨が長いほど身長が高く、骨が短いほど身長が低くなります。

頭の大きさ(長さ)は個人差があるといっても、何十センチも差があるものではありませんが、背骨や脚の骨の長さは数十センチ単位で差が出ます。

これは、背の高い人と背の低い人、または大人と子供の身体を比較してみると、わかりやすいと思います。








「身長が伸びる」ということは、実は「骨が伸びる」ということです。

この骨は体重を増やす(太る)ことと違って、身長を意図的に伸ばすのは容易ではありません。

しかし、「身長が伸びる=骨が伸びる」というポイントを知っていれば、身長を伸ばすためのヒントやキーワードがたくさん見つかります。

それでは、骨が伸びる仕組みについて、もう少し詳しく見ていくことに致しましょう。








皮膚の上から触っただけでもわかるように、骨は堅くて丈夫です。

この堅い骨が、一体どうやって伸びるのか、不思議ですよね。

実は、骨には伸びるポイントがあります。

それはどこにあるかというと、骨の両端の関節に近い部分です。

その部分は「骨端線」とか「成長線」と呼ばれ、堅い骨ではなく、柔らかい組織、つまり「軟骨」で構成されています。

この軟骨のことを「骨端軟骨」と言います。

骨は、この骨端軟骨の層が増殖していくことで、伸びていきます。








この骨端軟骨は、ある一定時期が来ると消失して、普通の堅い骨へと変わってしまいます。

この「ある時期」というのが、身長が伸びなくなる時期、つまり「成長期が終わる」時期です。

大人になると身長が伸びなくなるのは、この骨が伸びるポイントである骨端軟骨が消滅してしまうからなのです。








骨端軟骨が残っていてもっと背が高くなりたい、身長を伸ばしたいという希望がある場合、骨端軟骨の増殖と成長を助長させてやるような工夫をすれば、骨が伸びて身長が伸びる可能性は十分にあります。

大幅に身長を伸ばすことだって諸条件が整えば可能です。

骨端軟骨があるうちは、極端な言い方をすれば、どこまで伸ばせるかの限界はありません。

いわばラストチャンスと言えます。








しかし、骨端軟骨がなくなってしまった後は、骨が伸びるための組織がないので「骨を伸ばす」という正攻法で身長を伸ばすことは不可能であると言えます。



骨端軟骨がなくなった後に身長を伸ばすには、骨の歪みを真っ直ぐに矯正したり、骨と骨のクッション部分にある軟骨の成長を促したりといった、本来の身長が伸びるメカニズムとは少し別のところにアプローチする必要があります。

しかも、成長期といわれる時期ほどの大幅な伸びは期待できず、よく伸びても数センチ程度といったところです。








この世の中、身長の高い低いで全てが決まってしまうわけではありませんが、それでも身長が高いと得をすることがあったり、スラリとした長身の人に憧れたりして、身長を伸ばしたいと望む人は多いと思います。

小柄ということで苦労をされた方なら、お子さんには同じ思いをさせたくないと願うことでしょう。

大幅な身長の伸びが期待できるか否かは、骨端軟骨の存在にかかっています。

よって、身長を伸ばすための取り組みは、できるだけ早めに開始する方がが良いと言えます。